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2012年フィンランディア杯

2012年10月4日〜7日 フィンランド/エスポー バロナアリーナ 

最終順位  2012年10月6日

本大会の成績 :

Finlandia Trophy 2012 Final Place

FPl. Name Nation Points SP FS
1 Yuzuru HANYU 日本の国旗 JPN 248.13 2 1
2 Richard DORNBUSH アメリカ合衆国の国旗 USA 239.99 3 2
3 Javier FERNANDEZ スペインの国旗 ESP 235.20 1 3
4 Johnny WEIR アメリカ合衆国の国旗 USA 201.42 4 5
5 Zhan BUSH ロシアの国旗 RUS 194.29 5 7
6 Misha GE ウズベキスタンの国旗 UZB 187.92 6 6
7 Kento NAKAMURA 日本の国旗 JPN 187.42 9 4
8 Adrian SCHULTHEISS スウェーデンの国旗 SWE 177.84 7 9
9 Maciej CIEPLUCHA ポーランドの国旗 POL 177.82 10 8
10 Valtter VIRTANEN フィンランドの国旗 FIN 151.93 8 11
11 Mikael REDIN スイスの国旗 SUI 146.27 12 10
12 Matthias VERSLUIS フィンランドの国旗 FIN 144.92 11 12
13 Julian LAGUS フィンランドの国旗 FIN 134.46 13 13
14 Viktor ZUBIK フィンランドの国旗 FIN 131.06 14 14
15 Samuel KOPPEL エストニアの国旗 EST 118.90 15 15
略称(Legend)
[ TSS:Total Segment Score(総得点) | TES:Technical Element Score(技術点) | PCS:Program Component Score(構成点) | SS:Skating Skills(スケート技術) | TR:Transitions/Linking Footwork/Movement(要素のつなぎ) | PE:Performance/Execution(動作/身のこなし) | CH:Choreography/Composition(振り付け/構成) | IN:Interpretation(曲の解釈) | Ded.:Deduction(減点) | StN.:Starting Number(滑走順) | FNR:Final not reached | ISU国別略称一覧 ]

ISUジャッジングシステム


各種目における、技術点、構成点、ディダクション(減点)の合計が得点となる。なお、総合得点が同点の場合は、フリースケーティングの得点が高いものが上位となり、各種目の得点が同点の場合は構成点が高いものが上位となる。(構成点も同点の場合は同一位となる)

ISUのジャッジングにおける合計点数の内訳を説明
ISUのジャッジングにおける合計点数の構成点についての説明
ISUのジャッジングにおける技術点についての説明
ISUのジャッジングにおける技術点でのエレメンツの内訳を説明

技術点

それぞれの要素の得点は、基礎点に加えてGOE(出来映え点)により、下記の手順によって決められる。
  1. 技術審判が選手の演技をスローで再生確認しながら、実行した要素が何であったかを判定をし、その要素に対応した基礎点を決める。
  2. 演技審判が技の出来映えを、-3から+3のGOEで評価する。
  3. 各要素毎に、最高評価及び最低評価を与えた演技審判の評価が除外される。
  4. 残された審判が与えた評価を、ISU規則322号の表に基づいて点数に変換する。
  5. 変換された数値の平均値を算出する。
  6. 基礎点に、GOEから算出された数値を加味し、最終的な要素の得点とする。

基礎点

基礎点は、下記3要素によって決定される。
  • ジャンプ要素及びツイストリフトで選手が実行した回転の数。
    ジャンプ要素の回転数は、ジャンプの空中での軌道を基準とし、踏み切り動作から離氷後に再びスケート靴のブレードが氷に触れるまでの間に何回転したかによって決まる。
    ツイストリフトの回転数は、女性の踏み切り動作から女性の体が男性に支えられるまでに何回転したかによって決まる。
    • 回転不足(アンダーローテーション)
      回転が軽度に不十分である(回転の不足分が1/4回転以上1/2回転未満)と判断された場合、選手が挑戦した回転数のジャンプの本来の基礎点の70%(小数第1位未満四捨五入)がジャンプの基礎点として与えられる。なおメディアなどではこの70%の基礎点を中間点と表現することが散見されるが、ISUジャッジングシステムの正式名称ではない。
    • 回転不足(ダウングレード)
      回転が重度に不十分である(回転の不足分が1/2回転以上)と判断された場合、選手が挑戦した回転数のジャンプより回転数が1回転少ない同じ種類のジャンプの基礎点が与えられる。
      例えば4回転トウループに挑戦した場合、回転が十分(回転の不足が無い、または回転の不足分が1/4回転以下)であると判断された場合は4回転トウループの基礎点10.3が与えられる。しかし回転が1/4回転から1/2回転不足していると判定された場合は、4回転トウループの基礎点の70%にあたる7.2が、回転が1/2回転以上不足していると判定された場合は3回転トウループの基礎点4.1がそれぞれ与えられる。
    ジャンプ同様に回転数が判定されるペア競技のツイストリフトに関してはアンダーローテーションに該当する判定は無く、回転の不足分が1/2回転以上の場合のみダウングレードが適用される。
  • 各要素(エレメンツ)を開始時の入り方や姿勢などをみる。ジャンプ要素やリフト要素では踏み切り、スピン要素ではフライングであるかどうか、ステップシークエンスなどが評価の対象となる。対象要素には、4~5段階のレベルが設定されている。


  • ジャンプ要素以外の全ての要素ではレベルによる判定が行われる。各要素のレベルは、要素の実行に際して、ISUが規定する工夫がいくつ含まれているかによって決まる。行われた工夫が基準を満たしているかどうかを技術審判が判定し、認められた場合のみレベル獲得要件として数えられる。
    4つ以上の工夫が認められればレベル4、3つの工夫が認められればレベル3、2つの工夫が認められればレベル2、1つの工夫が認められればレベル1、工夫が認められなかった場合はレベルBの点数が与えられる。

GOE(通称「ジーオーイー」)

GOE(Grade of Execution)は、演技審判によって0をベースとし-3から+3の7段階で評価された各要素のできばえである。 要素毎にそれぞれ評価の観点(着眼点)が設定されている。プラス評価の対象についてはやや抽象的な表現がされているが、マイナス評価の対象については具体的に定められている。演技審判は以下の手順でGOEを決める。
  1. 要素の中でプラスに評価するべき点を探し、0 - +3の評価を与える。
  2. 要素の中でマイナスに評価するべき点を探し、1で出した数値に0 - -3を加える。
上記の手順から分かるように、要素の中にマイナス評価の対象となるものが見られても、同時にプラス評価の対象となるものがあれば、結果的にプラス評価となることがある。

ジャンプ要素の得点

種 類




70
%



50
%
GOEによる加減点
名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3
1回転トウループ 1T 0.4 0.3   -0.3 -0.2 -0.1 +0.2 +0.4 +0.6
1回転サルコウ 1S 0.4 0.3  
1回転ループ 1Lo 0.5 0.4  
1回転フリップ 1F 0.5 0.4 0.3
1回転ルッツ 1Lz 0.6 0.4 0.3
1回転アクセル 1A 1.1 0.8   -0.6 -0.4 -0.2 +0.2 +0.4 +0.6
2回転トウループ 2T 1.3 0.9  
2回転サルコウ 2S 1.3 0.9  
2回転ループ 2Lo 1.8 1.3   -0.9 -0.6 -0.3 +0.3 +0.6 +0.9
2回転フリップ 2F 1.8 1.3 0.9
2回転ルッツ 2Lz 2.1 1.5 1.1
2回転アクセル 2A 3.3 2.3   -1.5 -1.0 -0.5 +0.5 +1.0 +1.5
3回転トウループ 3T 4.1 2.9   -2.1 -1.4 -0.7 +0.7 +1.4 +2.1
3回転サルコウ 3S 4.2 2.9  
3回転ループ 3Lo 5.1 3.6  
3回転フリップ 3F 5.3 3.7 2.7
3回転ルッツ 3Lz 6.0 4.2 3.0
3回転アクセル 3A 8.5 6.0   -3.0 -2.0 -1.0 +1.0 +2.0 +3.0
4回転トウループ 4T 10.3 7.2  
4回転サルコウ 4S 10.5 7.4  
4回転ループ 4Lo 12.0 8.4  
4回転フリップ 4F 12.3 8.6 6.2
4回転ルッツ 4Lz 13.6 9.5 6.8
4回転アクセル 4A 15.0 10.5   -3.6 -2.4 -1.2 +1.2 +2.4 +3.6